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将来、わが子がお金の使い方に困らないために、子どものうちから正しい金銭感覚を養ってあげたいと考えている人も少なくないでしょう。
しかし、子どもは大人よりも“お金”に触れる機会が少ないもの。
何歳くらいから、どんな方法で、「お金の使い方」を教えるべきか悩む親御さんもいるはずです。
ですが、親が子に渡す“お小遣い”を上手く利用することで、子どものマネー教育を行うことができます。
今回は、「子どもの金銭感覚が養われるお小遣い渡し方」についてご紹介いたします。
子どもの金銭感覚を養うには、小さいうちから土台をしっかりつくっておくことが大切です。
そのため、お金に興味を持ちだしたら、お小遣いを渡して、お金に触れさせることを覚えさせましょう。
お小遣いを渡すタイミングは人それぞれですが、小学生以下、幼稚園からでももちろんOKです。
学校へ行っても、「お金の正しい使い方」について教わることができません。
子どもが欲しいものと、財布に入っているお金を見ながら、「これは買えないよ」「これなら10円お釣りがくるよ」などを親が教えていくことで、物やお金の価値をもって学ぶことができます。
ときには、諦めや妥協をすることもありますが、これもひとつの試練。
限られたお金のなかで買えるものを探していくことで、上手なお金の使い方も自然と身に付いていきます。
お小遣いを通して金銭感覚を養うためには、お金を渡し方も大切です。
子どもにお小遣いを渡すときは、次の4つに注意して渡すことで、お金の管理能力やお金の種類を学びやすくなります。
お小遣いの使い方に、「そんなものにお金を使うの?」と、つい口を出してしまいたくなることもあるでしょう。
しかし、どんな使い方だとしても、お小遣いの使い道に親が口を出すのは良くありません。
仮にムダ遣いをしてしまったとしても、子ども自身「ムダなものに使ってしまった…」と気づくこともあります。この、自分自身で反省し、お金の使い方を改めることが、正しい金銭感覚を養うための重要なポイントなのです!
干渉してしまいたくなるときもありますが、そこはぐっと気持ちを抑えて、子どもを見守ってあげるようにしましょう。
お小遣いは、ちょこちょこ渡すよりも、「月に1回」など、渡すタイミングを明確に決めておいた方がお金の管理力が身に付きやすくなります。
こまめに渡してしまうと、もらってすぐにお金を使っても、すぐにお小遣いがもらえる状態になってしまうため、お金のありがたみを実感しづらくなります。
月に1度にすれば、もらったお小遣いで、1ヶ月過ごすにはどうやりくりすべきかを自分で考えるようになるので、やりくりが上手になるのです。
お金は基本的に“小銭”で。毎回いろいろな小銭を混ぜて渡すようにすると、お金の計算や種類を学びやすくなります。
例えば、お小遣いが500円の場合。
500円玉1枚で渡す月もあれば、100円玉×5枚や、10円や50円を混ぜて渡すのもOKです。
毎回500円玉1枚で渡すよりも、支払うときにお金の計算をする機会が増えるので、数学の勉強にもなります。
毎月渡す固定のお小遣いとは別で、「お手伝い」を通してお金を渡すことも、子どもの金銭感覚を養うために有効な方法です。
お手伝いの“報酬”としてお小遣いを渡すことで、お金を貰う、稼ぐ大変さを実感することができます。
また、一生懸命お手伝いをしてもらったお小遣いだと、使い道も子ども自身でよく考えるようになるので、マネー管理力も自然と身に付くメリットがあるのです。
家族と一緒に過ごす時間が増えている今こそ、子どもの金銭感覚を養う絶好の機会です。
お金の使い方やマネー教育は、学校では行ってもらえません。
ぜひ、自宅待機中の時間を有効活用して、正しいお金の使い方について考えてみてはいかがでしょうか。
文/なつまま
編集協力/株式会社ハー・ストーリィ
掲載日/2020年4月30日