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「フードロス」という言葉をご存じでしょうか?
フードロスとは、日本では「食品ロス」とほぼ同義語として使われていています。
売れ残った食品や期限切れの食品、このほか食べ残しなどで、本来は食べることができた食品が廃棄されてしまうことを指します。
フードロスの半分以上が「食」にかかわる産業における廃棄ですが、家庭や消費者の間のフードロスも少なからず発生しています。
今回は、「フードロス」を減らすために、私たちができることをご紹介します。
買い物に行く際には、家にある食料をしっかり把握してから向かいましょう。
まだ家にある食料を買ったり、必要以上の食料を買い込んだりすることは、フードロスを招く恐れがあります。
トイレットペーパーが品薄状態になったことも記憶に新しいと思います。
本当に必要な人に、必要なものを届ける意味でも、不必要な買い込みは避けましょう。
また、意識的に賞味期限の長い食品を手に取っていませんか?
もし今すぐ食べるもの、使うものであれば、積極的に賞味期限の短い食品を手に取るように心がけましょう。
買ってきた野菜の鮮度が長持ちできるように保存するのもフードロスにつながる行動です。
例えば、スーパーで販売されているビニール袋の部分は野菜室に入れる前に外し、ラップやキッチンペーパーで包むと鮮度が長持ちします。
葉物野菜は、根っこ部分を下にして立てるなど、土の中で育った、本来の姿をイメージしながら保存するのがポイントです。
キャベツ:キャベツの芯を抜き取りビニール袋に入れる
小松菜:キッチンペーパーにくるんで立てて保存
トマト:それぞれラップにくるんで、へたの部分を下にして保存
トウモロコシ:ラップにくるんでジップロックに入れれば冷凍保存も可能
見逃しがちなのが外食時の「食べ残し」です。
宴会では、「大皿の最後の1個」を手に取るのを躊躇する人が多いですよね。
大皿の中身が少なくなったら、残りが出ないように、何人かに取り分けてしまうのも一つの方法です。
簡単に食べ残す食生活や食習慣も見直す必要があります。
「ドライブ」には「寄付」という意味があります。
「フードドライブ」とは、家庭で余っている食料を食料募集受付施設や学校、職場などに集めてフードバンクに寄附する食料寄附運動のことを言います。
フードバンクに持ち込まれた食料は、社会福祉協議会、支援団体を通じて食べるものがなくて困っている方々にお渡しされます。
静岡県で常設しているのは市役所が中心ですが、期間限定でフードドライブを行っているスーパーなどもあります。
保存食品などが余っていて使い道に困った際はフードドライブも選択肢の一つに。
・賞味期限が2か月以上あるもの
・未開封の食べ物
・常温で保存できる缶詰やカップ麺等の副食
※生鮮食品・アルコール・保存水は寄付できません
※フードドライブできるものについては、各自治体やスーパーに確認しましょう。
スーパーではレジの近くに専用のボックスが設置されていることもあるので、よく行くスーパーでも探してみてはいかがでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響で、食品が余り、廃棄されたというニュースを一度は目にしたことがあるかと思います。
冷蔵庫の食材をチェックせずについ買い込みすぎたり、期限までに使い切れなかったり、気軽に食べ残すといった習慣を変えてみましょう。
私たちに出来るほんの少しの意識がフードロスの削減につながります。
文/Happynanako
編集協力/株式会社ハー・ストーリィ
掲載日/2020年8月13日