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令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
震災から今月(2024年3月)で2か月が経過しました。
また今年で阪神淡路大震災からは29年目、東日本大震災が発生してからは13年目となります。
いつ、どこで地震が起きてもおかしくない今
今回は「ご高齢の方・要支援者がいる場合」をテーマに取り上げます。
東日本大震災においては、被災地全体の死者数のうち65歳以上の高齢者の死者数は約6割、障害者の死亡率は被災住民全体の死亡率の約2倍に上っています。(※1)
こうした被害を少しでも減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。
防災用品の準備
身体の状態によって準備しておくべきものは異なります。
例えば
・常備薬・お薬手帳、薬を飲むためのペットボトルの水
・必要な補助器具(補聴器他)
・おむつ・着替え
・下着を汚して替えがない時に役立つ尿漏れパッド
・入れ歯・洗浄剤
・古い眼鏡を捨てずに再利用して用意する老眼鏡
・疲れたときに座れる折り畳み椅子
など
とはいえ、あれこれ必要と思って準備しても、持ち運ぶとなれば相当な重さになります。
自分一人で避難する場合はもちろんのこと、身近に要支援者がいる場合は、支援しながらの避難になることも考慮する必要があります。
実際に持ち運べる重さかどうか確認しながら、ご自身にとって必要な物の準備をしましょう。
「防災備蓄のポイント」も参考にしてください。
地震発生!移動が困難な人のとっさの安全確保
震災発生時
目や体が不自由で移動が困難な人を丈夫な机やテーブルの下に移動させる時で、ひとりで運び込むことが困難な場合は、毛布などを体の下に引き込むことで運びやすくなります。
また毛布や洋服などは物干し竿と組み合わせることで簡易の担架にすることもできます。
避難行動要支援者
ところで「避難行動要支援者」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、ご高齢の方や障害がある方などのうち、災害時または災害発生のおそれがある場合に自分だけでは避難することが困難な方で、支援を必要とする方のことをいいます。
避難行動要支援者を登録した「避難行動要支援者名簿」は各市町村で作成されています。
状況により必ず支援を受けられることを保証するものではありませんが、災害時に支援が受けられやすくなると言われています。(※2)
事前にお住まいの市町村に確認しておくとよいでしょう。
(登録の条件は各市町村によって異なります)
いざという時どのようにして安全に避難するのか、平時から考え備えておくことが大切です。
TOKAIの「防災ハンドブック」では、その他にも災害に役立つ情報をシーン別に累計100項目以上掲載しています。
今回の内容は「ご高齢の方のための防災ACTION」に掲載した内容から一部抜粋したものです。
(※1) 内閣府「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針(令和3年5月改定)」
(※2) 内閣府 リーフレット「災害時に備えて今できること」