【防災アクション #2】 水害が発生したら

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近年ではこれまでに水害が発生してこなかった地域でも被害が発生しています。例え近くに川のない地域であったとしても、内水氾濫などで市街地が冠水する事があります。
いざという時にどのような行動を取ればよいのか、事前によく確認しておきましょう。

都市型水害

大雨による水が下水や排水溝などの排水能力を超え、道路などに溢れる「内水氾濫」に代表される都市型水害では、近くに河川がなくても注意する必要があります。

【地下室や半地下室】

屋外の様子が分からないため、水が流れ込んでくると水圧で閉じ込められることもあります。
警報・注意報が出たら、そういった場所の使用は控え、なるべく高い場所に避難しましょう。

【アンダーパス】

立体交差の掘り下げ式になっている道路をアンダーパスといいます。
アンダーパスに水が溜まると水深が分かりにくく、侵入するとエンジンに浸水して停車しそのまま車内に閉じ込められることもあります。
そのような場所へは危険なので侵入しないように注意してください。

【家の中】

家の中でも浴室や洗面所の排水口、トイレなどから下水の逆流が発生することがあります。
ビニール袋などに水を入れた「水のう」で排水口を塞いでおくことで防ぐことができます。


水害時に避難する場合

足首に水が来る前に避難して、膝を超えたら危険と考えてください。
浸水が20cmで子どもは外開きドアが開けられず、50cm以上で女性が歩行困難になり、70cm以上で男性が歩行困難に、80cmで歩行による移動は危険になります。

地形や条件によっては30分程度で一気に1~2メートルの浸水になることもあるため、冠水前でも自動車では避難しないようにしましょう。

自動車が水に浸かると動かなくなり、水圧で扉が開かなくなることもあり危険です。

避難所への移動は浸水が始まる前に行うことが基本ですが、冠水した道路を歩く場合は、水深が浅くてもふたの外れたマンホールや側溝などが見えなくなることに注意しましょう。

災害の発生状況については、リアルタイムで「土砂災害」「浸水害」「洪水害」の危険度を確認できる気象庁の「キキクル」などを活用するのもおすすめです。

いかがでしたか。
災害時の移動は危険を伴うことがあります。
警報が発令されたり、発令前でも危険が高まったと判断されたりしたら、ためらわず避難を始め、安全な場所で過ごすようにしましょう。

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今回の内容は「水害発生時のACTION」に掲載した内容から一部抜粋したものです。

 

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