災害ごとの防災ACTION 水害発生時のACTION

記録的大雨が増えているから!
集中豪雨に注意する

集中豪雨に注意する

梅雨前線等が停滞して大気が不安定な状況が続くと、もくもくと積乱雲が大きくなった、真っ黒な雲の接近、雷鳴がとどろくなどの前兆の後、集中豪雨はあっという間に発生する。都市部の河川や下水道は、想定以上の降雨により都市型水害が発生するおそれがある。地表のアスファルト化による流域の保水・遊水機能の低下、地下利用などの高度化により起こると言われている。

集中豪雨から身を守る

集中豪雨から身を守る

集中豪雨の発生時に身を守るには、河川や用水路が水であふれ激しい水流ができることがあるので近づかない。地下室や半地下は冠水して閉じ込められるので2階以上の安全な場所に避難する。地盤が急速にぬかるみ、土石流やがけ崩れが発生するので近づかない。

水害時の地下施設に注意する

水害時の地下施設に注意する

地上が浸水すると、出入口だけではなく、換気口・採光窓などからも一気に水が流れ込んできて脱出が困難になる。浸水した地下空間ではエレベーター内に急激に水が流れ込み、浸水により停電することもある。

冠水した道路を歩く時は

冠水した道路を歩く時は

避難場所への移動は浸水が始まる前に行うことが基本だが、冠水した道路を歩く場合は、水深が浅くてもふたの外れたマンホールや側溝などが見えなくなることに注意する。避難指示が発令されたり、発令前でも危険が高まったと判断されたりしたら、ためらわず避難を始める。

冠水前でも川や用水路の様子を見に行かない

冠水前でも川や用水路の様子を見に行かない

川が増水している場合には川の流れが速く、橋が壊れたり流されることもあり危険。川のそばに近寄らない。川や用水路、農地の様子を見に行き流される被害に遭うことも。

水害時に自動車では避難しない

水害時に自動車では避難しない

地形や条件によっては30分程度で一気に1~2メートルの浸水になることもあるため、冠水前でも自動車では避難しない。自動車が水に浸かると動かなくなり、水圧で扉が開かなくなることもあり危険。

すでに浸水して危険な時は

すでに浸水して危険な時は

すでに浸水が始まり移動するのに危険な状況になってしまった場合は、自宅や近所のビルなど丈夫な建物の2階以上に避難する。

冠水している避難時の水深の目安

冠水している避難時の水深の目安

足首に水が来る前に避難して、膝を超えたら危険と考える。浸水が20cmで子どもは外開きドアが開けられず、50cm以上で女性は歩行困難、70cm以上で男性は歩行困難、80cmで歩行による移動は危険。

水害時の子どもを連れた避難

水害時の子どもを連れた避難

雨具を着込み、荷物は背負うものだけ。両手の自由を確保する。乳幼児はおんぶではなく、抱っこして身を守る。子どもの手をしっかり握って一緒に行動する。 水が入ると歩行困難な長靴より、ひもで足元を固定できる運動靴やトレッキングシューズを推奨。

水害(地下室浸水等)に注意する

水害(地下室浸水等)に注意する

短時間に大量の雨が下水道に流入すると、地盤面より低い地下建築物(駐車場等)への流入や、浴室や洗面所の排水口から下水の逆流が発生する。普段から排水ポンプの設置等の浸水対策をしておく。近くに川がなくても、排水しきれなくなった雨水がマンホールからあふれ出してくることにも注意する。

都市型水害での注意点

都市型水害での注意点

都市型水害では、近くに河川がなくても注意する。【地下室や半地下室】屋外の様子がわからないため、水が流れ込んでくると水圧で閉じ込められることも。警報・注意報が出たら使用を控える。【アンダーパス】立体交差の掘り下げ式になっている道路(アンダーパス)は、水深が分かりにくく、侵入するとエンジンに浸水して停車しそのまま車内に閉じ込められることも。危険だから侵入しない。

屋内での雷対策

屋内での雷対策

屋内にいる時は、部屋の真ん中で雷が過ぎるのを待つ。電灯、テレビなどの電気機器から1m以上離れて、コンセントから電化製品のプラグを抜いておく。