大切な人のための防災ACTION 小さなお子さんのための防災ACTION

水害時の子どもを連れた避難

水害時の子どもを連れた避難

雨具を着込み、荷物は背負うものだけ。両手の自由を確保する。乳幼児はおんぶではなく、抱っこして身を守る。子どもの手をしっかり握って一緒に行動する。水が入ると歩行困難な長靴より、ひもで足元を固定できる運動靴やトレッキングシューズを推奨。

母子の避難で注意する

母子の避難で注意する

妊娠中・後期の妊婦は、お腹で見えにくい小さな段差等に注意する。必ず誰かと一緒に避難する。乳児と一緒なら、抱っこ紐やスリング等を使用し乳児を抱っこして避難する。幼児と一緒なら、子ども用リュックに、パーソナルカードを用意。必ず靴を履かせる。

子どもの引き渡しルールの共有

子どもの引き渡しルールの共有

子どもを預けている場合、情報が伝えられない、迎えができないことを想定して事前にルールを決めておく。○安全確認できない場合は引き渡しをしない。保護者は一緒に園、学校にいるか避難所に同行する。 ○園、学校から避難する場合の避難所を決めておく。避難訓練等の際に一緒に避難行動して確認しておく。

子どものための備え

子どものための備え

幼児の備えとして、食事は栄養面を考えて、大人用の非常食や災害食を取り分けてもいいが、市販の非常食や離乳食を用意しておけば安心。また、ビタミンが不足すると口内炎になりやすいので、野菜ジュースや、飲みやすい粉末またはサプリメントのビタミン剤も用意。歩けるようになった子どものために、靴や着替え、防寒具は必須。避難する際の抱っこ紐もあれば歩きやすくなる。

妊産婦・乳幼児の災害用品

妊産婦・乳幼児の災害用品

○母子健康手帳・健康保険証・お薬手帳・妊産婦は診察券 ○着替え・靴・防寒具・抱っこ紐(両手が使えて便利) ○非常食・ビタミン剤等 ○清浄綿・オムツ・お尻ふき・ガーゼ(汚れ落とし・乳幼児のお世話等) ○授乳用ケープ・ミルクセット・離乳食(大人の食事を取り分けても可) ○スプーン・紙コップ・キッチン用ラップ(コップで飲ませる方法も)

子どものASD、PTSDの兆候に注意する

子どものASD、PTSDの兆候に注意する

最初は症状が目立たなかったり、2~3か月後に発症することも。長期の健康観察が必要。 ○悪夢や生々しい感覚等の持続的な再体感症状 ○話題を避ける、思い出せずボーっとする、周囲と疎遠になる等の回避症状 ○不眠、イライラ、集中できない、小さな物音にも驚く等の緊張・覚せいの症状

子どもたちの心のケア

子どもたちの心のケア

【災害ごっこ】遊びを通し心の整理している状態。子供の気持ちに寄り添う言葉をかける事が重要 【幼児化】甘える事で心が癒され元気が回復する。普段通り接し時間をかけ相手をする事が重要 【災害の話をくり返す】聞いてもらう行為が子供の心の癒しに。子供の気持ちを受け止める事が重要 【無暗にはしゃぐ・平然とする】心の整理を頑張っている姿。言葉をかけ見守る事が重要

小さな子どものケア

小さな子どものケア

ストレスの多い避難生活でむずかったり、なかなか寝つけない場合は気分を和らげる。眉を優しくなぞる。足の指が力む時は、足首から指の付け根に向かいって優しくなでる。お腹に張りがある時は、時計回りに円を描くようにマッサージをする。スキンシップとして、人差し指と中指で子どもの腕をてくてく歩いたり、くすぐったり、大人の足の上で飛び跳ねさせたりする。

子どもたちの手伝い

子どもたちの手伝い

災害時、普段から気を付けて準備しておけば子どもたちにもできることがある。 【災害発生】○初期消火(バケツリレー) ○情報収集(助けを必要としている人) 【避難生活】○給水や食料品などの配布 ○高齢者の手助け(話し相手・移動手伝い) ○避難所の清掃(室内・トイレ) ○子どもの面倒を見る(遊び・勉強)

アトピー皮膚炎の子どもたちへの配慮

アトピー皮膚炎の子どもたちへの配慮

アトピー性皮膚炎はかゆみを伴った湿疹が皮膚にできる病気で原因は様々。被災後、普段と違う環境にいるため重症化することもあり、周りの配慮が必要。 ○シャワーや入浴で皮膚を清潔に保つことは治療であり、決して贅沢ではないことを理解。 ○感染症ではないので、抱っこや一緒の入浴などでうつることはないことを理解。 ○悪化すると大変かゆくなり、ずっと体をかいたり夜泣きがひどくなったりすることを理解。

ぜんそくの子どもたちへの配慮

ぜんそくの子どもたちへの配慮

ぜんそくは咳がでやすくなり、発作(胸からぜーぜー音がする、息が苦しくなる)を起こすアレルギーの病気。普段と違う環境で病状が悪化することがあるが、気を付けていれば元気に生活できるので周りは配慮する。 ○ほこり、煙、強い匂いが発作の原因になるので注意 ○予防薬が効果的。電動器械を使用した吸引もあるので電源を優先的に提供 ○発作が強くなると救急の受診が必要になることも。早めの受診を。 ○夜に咳き込んだり、子どもが苦しさに急に泣き出すことがあることを理解。